住宅ローンの変動金利と固定金利
金利はローンを借りている金額に対する利息です。例えば金利が2%で2000万円の借金(ローン)を組んだ場合、1年間借りたときの金利は40万円になります。住宅ローンの場合、借りる金額が大きいのでその分、わずかな金利の違いで大きく負担する金額が変わってきます。
ちなみに金利についてもっと詳しく知りたい方は「金利とは何か?」をご一読下さい。
そこで、住宅ローン会社が提示する金利は以下のようになっています。
住信SBIネット銀行(2010年7月実行金利)
変動金利:0.975%
固定金利(35年固定):2.52%
(2010年7月時点の金利です。現行金利は「住信SBIネット銀行の住宅ローン」をご覧下さい。
仮に3000万円のローンを組んだ場合、35年で返済する場合の返済額は
変動金利の場合:3542万円(利息542万円)
固定金利の場合:4517万円(利息1517万円)
となります。固定金利のほうが変動金利よりも3倍近い利息を払うことになってしまいます。
変動金利はなぜ金利が安いの?
では、変動金利の住宅ローンを選ぶのが賢い消費者なのでしょうか?かならずしもそうとはいえません。それは固定金利の場合返済総額は「固定」されているので、今後変動はありませんが、変動金利の場合には今後の金利が上昇する「リスク」があるからです。
例えば、過去の平均的な住宅ローンの金利は変動金利で5%くらいあります。2010年7月現在かなりの不景気といわれており、住宅ローン金利が1%割れするなど驚異的な安さとなっています。
仮に、景気が上向きになり金利が5%に上昇すると仮定してみます。
5年後に5%に上昇:5591万円(利息2591万円)
10年後に5%に上昇:4948万円(利息1948万円)
15年後に5%に上昇:4429万円(利息1429万円)
20年後に5%に上昇:4033万円(利息1033万円)
以上のようになります。ここでの試算では今後15年くらい金利が現行水準のままであれば変動金利のほうがお得ですが、逆に10年くらいで金利が上昇した場合には変動金利よりも固定金利がお得になります。
このように、変動金利を選ぶ場合には将来の「金利変動リスク」をローン契約者が負うことになるのです。逆に固定金利の場合はこの金利変動リスクは金融機関側(ローンの貸し手)が追っています。そのリスク分が変動金利の金利に上乗せされている金利なのです。
変動金利と固定金利はどっちをえらべばいいの?
では、具体的に変動金利と固定金利について我々はどちらを選択するのが良いのでしょうか?
基本的に毎月の返済額をシミュレーションしてみて、増加するリスクに耐えることができるか?が一つの大きなポイントだと思います。一般に住宅関係の支出は収入の3割以下に抑えるのが理想といわれています。
例えば変動金利でローンを組むとき、今後の金利上昇により返済額が30~50%くらい上昇してもそれに家計が耐えることができるかも一つの重要な目安です。
ぎゃくに、こうしたリスクに耐えられないというのであれば、金利が変わらない固定金利の住宅ローンを利用することをおすすめします。
もうひとつ、金利リスクは期間が長くなるほど不透明です。例えば5年後のことはまだ想像できますが、10年後、20年後、30年後となると将来がどうなっているか現時点で予測が付かないためです。
逆に言えば、期間が短いのであれば金利リスクは極めて限定的となります。
かりるときは長期で借りるけど繰上返済を活用して10年くらいで返し終わる!というのであれば金利の安い変動金利がお得です。
参考)住宅ローンと金利の種類
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